更新日 2003年12月18日 (木曜日) 15:36
 



サーファー向け波情報サイト『なみある?』が日本のサーフィンの発展に貢献する人物・団体を称える
「サーファーズ・アワード2003」表彰イベントを開催



■なみある?「サーファーズ・アワード2003」受賞者




モバイル・インターネット・ソリューション最大手の株式会社サイバード(本社:東京都港区、代表取締役社長 堀 主知ロバート)がNTTドコモの「iモード」及びKDDIの「EZweb」にて提供しているサーファー向け波情報モバイルサイト『なみある?』は今月8日、日本のサーフィンの発展に貢献する人物・団体を称える「サーファーズ・アワード2003」表彰イベントを、六本木アカデミーヒルズにて開催した。

 

今年、JPSA(日本プロサーフィン連盟)の大会のサポートをはじめ、日本のサーフィンが文化として広く認められるよう様々な活動を展開してきた『なみある?』は「サーフィンが本来持っている豊かな文化性を伝えていくための、大きなきっかけにしたい」と、この「サーファーズ・アワード2003」を開催した。今回の受賞者は、【個人・団体部門】として日本のサーフィン業界に深く関わりを持ち、サーフィンの素晴らしさを広く伝え今年活躍した3名1組●横山泰介(フォトグラファー)●坂口憲ニ(俳優)●牛越峰統(プロサーファー)●岬町サーフィン業組合(千葉県夷隅郡岬町)。また、7月1日から9月30日までの期間で公募し集められたサーフィンをテーマにした様々な作品の中から優秀作品として、イラスト部門:中野賢治、映像部門:平野徹、菅原淳が受賞した。


このようなイベントはこれまで日本のサーフィン界としてあまり行なわれて来なかったが、プロサーファーの試合の成績だけを表彰するパーティーではなく、各界で活躍しサーフィンを文化として伝えるのに貢献した人々を称えるこのようなイベントが今後も続いて行なわれれば素晴らしいことだ。今回は、初めての試みということでイベント自体に賛否両論あるようだが、それこそプロサーファーの地位を上げるという意味でも、もっとプロ色を出しても良いだろうし、各紙媒体(専門誌)との連携を図った企画などもイベントを更に盛り上げるだろう。


サーファーの年齢層も広がり、様々な分野で活躍するサーファーも増えた。サーフィンをライフスタイルとして取り入れる人もロングボードというツールにより老若男女に驚くほど広がりを見せている。自分がサーフィンを始めた70年代の後半には想像もつかないほどサーフィンは裾野を広げ、スポーツとしての社会的地位も上がってきたようにも感じる。そんなサーフィン新時代を感じさせる時代背景に後押しされるようにこのイベントは開催されたのかもしれない。しかし、ようやく遠くに見え始めたそんな光も、マナーを心得ない一部のサーファーと地域住民との間のトラブルが発生するなど、そんな時代の変化とともに昔では想像もしていなかったことが次々と発生しているのも事実だ。「サーファーに市民権などいらない。アンダーグランドでいい。誰もメジャーなスポーツになって欲しいとは思わない。海が混んで困る。」かもしれない。でも果たして、それでいいのだろうか?

 

今回受賞された岬町サーフィン業組合は「サーフィンが将来にわたって楽しまれ愛され続けるよう、自然環境などを守りながらサーフィンと町の振興・発展を図る」ことを目的に今年4月に設立された。組合長である大谷秀美氏(ASPタニーサーフ代表)は「今回の受賞は非常に有難いことだが、自分達のような活動は日本全国で行なわれていて、表面に出て来ないだけなんだと思う。そして、自分達がやってきた活動のノウハウを知りたがっている人がたくさんいる。だから私たちの活動を少しでも多くの人に知ってもらいたい」といった。今回のイベントは、そういう観点からもサーフィンという文化が日本に定着し、発展を願う人々を応援するという意味で非常に有意義なものだった。サーフィンは健康的で、ファッション性も高く、ライフスタイルまでも変えてしまうほど魅力的でクリーンなスポーツだ。だからこそ、そのスポーツは正しい道へ導かれるべきだ。しかし、残念なことに未成熟のまま成長してきた日本のサーフィン界には受け皿がなく、各方面で様々な改革が必要になってきている。このイベントも、サーフィンの本来もつ豊かな文化性を伝えるべく、今後はサーフィンに携わる人々が考えていかねばならない日本の次世代のサーフィン界を先導するようなイベントに成長していってもらいたいと思う。

 

【協賛会社】株式会社えい出版社/株式会社ネコ・パブリッシング/株式会社マリン企画/クアーズ・ジャパン株式会社/チャンピオン・ビジョンズ・ワールド,INC./Fine・日之出出版株式会社/P.T. GUDANG GARAM/BD・株式会社アシックス/76.1MHz InterFM ※五十音順

 

 

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