更新日:2006年9月6日 (水) 13:03
 
■JPSA WORLD SURFING CLASSIC 2006
RUSS-K CUP in HAWAII■
 

日程:2006.7.26(金)場所:ハワイ、ワイキキ、クイーンズ■Text from JPSA&Photo by TAKANAMI KUNIYUK■

■サーフィンの聖地・ハワイで日本・ハワイのTOP32選手が激突!!。


JPSA WORLD SURFING CLASSIC 2006
RUSS-K CUP in HAWAII

個人戦上位入賞者:
※満点40点


優勝:KEKOA UEMURA 35.6点
9.8/8.0/9.3/8.5
2位:SCOTTY FONG JR. 30.7点
3位:KEKOA AUWAE 30.2点
4位:GENKI KINO 28.9点
5位:KAIMANA BEAUFORD 28.9点
6位:塩坂信康 28.7点

▲このイベントはハワイと日本のサーフィンの歴史に新たな1ページを加えた  


世界各国から親しまれている南の島の楽園、ハワイ。常夏の島という言葉通り、常に夏のような気候が心地良さが訪れる者を癒す島。そしてまた、サーフィンの聖地としても全世界のサーファーからのリスペクトされるそんなハワイで今年も日本プロサーフィン連盟(JPSA)のコンテストが開催された。>

昨年度この大会は、ハワイのタウンLEGENDとして有名なチャイナ・ウエムラがボランティアを目的に夏のワイキキを舞台に開催する世界最大のロングボード・コンテストの一部として開催された。昨年ハワイで開催したJPSAコンテストをさらにスケールアップ。日本のトッププロ(2005年度ランキング)と、チャイナコンテストのトッププロ16名(=過去1年間のハワイでの実績)の計32名による、夢のロングボードコンテストを真夏のシーズン真っ只中のクイーンズで開催!!

試合は1ヒート4人で行い、ひとり10本まで波に乗れる。試合時間は、1ヒート25分間。R1、R2と2ラウンド行い、各ヒートの高得点2本=計4本の合計で順位を決めた。4人ヒートで合計50分もクイーンズの波をコンテストで独占できるなんて、日本のTOP達もかなり興奮しただろう!!日本人最高位は6位の塩坂信康選手。ハワイアンに引けをとらない力強いライディングを見せていた。さすがベテランといったところだろう。そして、優勝はケコア植村。2ラウンドの合計が35,6ポイント。驚異的な数字をたたき出した。

ケコアは今シーズン、JPSAコンテストにもエントリー。ロングボードツアー第2戦で 優勝を飾っている。日本の小波でも凄いサーフィンを見せてくれたが、やはり知り尽くした地元ハワイ・クイーンズの波でサーフィンは圧巻。JPSAの残り第4戦、第5戦でも彼の存在は日本人選手にとっては脅威になるだろう。

国別対抗戦は、日本人1人+ハワイアン1人のマンオンマン形式で行い、各選手は5分の制限時間内に1本のみライディング、そのスコアがポイントとなった。日本チーム16名、ハワイチーム16名がチーム単位で(リレー形式)でスコアを競った。各チームとも16名のポイントを積算して合計獲得ポイントを算出。結果は、Team Hawaiiが246.8ポイント Team JAPANが183.5ポイントで63.3ポイントの大差でTeam Hawaiiがロコの意地を見せた。この形式は、JPSAコンテストでも革新的で、大会前から業界では注目されていた。選手からもとても評判が良かった。今後のJPSAのコンテストの中でもとても価値ある貴重な経験ができた。この試みを含め、昨年度より一層ハワイと日本のサーフィンの歴史に、新たな1ページが加えられたと言っても過言ではない。

22年の歴史ある『CHINA UEMURA 22nd.ANNUAL LONGBOARD SURFING CLASSIC』はチャイナさんの大きな愛が感じられる大会であると感じられた。ハワイ・クイーンズでJPSAコンテストがこれからも開催できるよう願うとともに、大会開催にあたり多大なご尽力・ご協力を頂きましたスポンサーの皆様、ハワイローカルの皆様、メディアの皆様、チャイナファミリーの皆様、そして日本からエントリーしてくれた選手の皆さん、本当にありがとうございました。 マハロ!!(リポート:JPSA)

▲総合優勝したケコア
▲日本チームで参加したユージン
▲ベテランのランス・ホッカノ
▲ジョニー・ボーイも参加した
▲ありがとう。チャイナ・ウエムラ


■デュエイン・デソート:

「この大会の最も素晴らしいところは、主催者のチャイナがチャイナのためではなく、多くのサーファーたちとハワイのコミュニティのために開催しているってことだ。だからボクは、毎年この大会には何を差し置いてでも出るようにしている。集まったお金が誰かのポケットに入るのではく、ローカルコミュニティのチャリティに使われる。本当にクールだよ!」

■ケコア・ウエムラ(総合優勝):

「いついかなる状況でも、国を代表する時にはベストを尽くす。まさにそんなことを実感させる大会だった。日本人選手たちは良い成績を残せなかったけど、彼らは本当に素晴らしかったよ。ここはボクたちハワイアンのホーム。その分ボクたちが有利だっただけさ」

「ボクは今年から日本のJPSAツアーに参加していて、今大会に参加している日本人選手たちとは4ヶ月前から一緒に日本を舞台に戦っている。そんな彼らとこうしてハワイで試合が出来るなんて、本当に素晴らしいことだと思うよ。なぜなら彼らの多くは海外に出て海外の選手と真剣勝負をする機会にそれほど恵まれていないからね。ボクたちハワイアンも今大会を当たり前のこととして受け止めるのではなく、彼ら日本人がこういう機会を与えてくれたことに心から感謝したいと思う」

■スコッティ・フォン・ジュニア(※チーム対抗戦では全32選手中ベストスコアをマーク)

「個人としてだけでなくチームとしても戦うなんて、とてもニート(素敵)だね! 通常の大会より楽しめるし、何よりチームメイトと協力しあいながらサーフィンをやるっていうのが新鮮だよ」

■藤井プロ:日本人3位で全体では13位。

彼がマークした8.2ポイントは、今回日本人1位となった塩坂プロと並んで、この日の日本人選手の最高スコア。「今大会では良い波を本当に何本もキャッチできたし、ハワイのローカルサーファーたちと互いに良い影響を与えながら、本当に素晴らしい経験をさせてもらったと思う。ハワイはサーフィン発祥の地。その地で、ローカルサーファーたちから多くのことを学ばせてもらった」

■ネッド・スノウ:

「今までもずっと日本に行ってサーフィンしたいと思っていたんだけど、言葉の問題はもちろん、何かと自分をサポートしてくれる人を一人も知らなかったから、行くに行けなかったんだ。でも今回、こうして日本のサーファーたちと知り合うことが出来たから、来年はぜひ日本に行ってみたいと思ってるんだ。最近はロングボードの大会も減少傾向にあるから、どんな大会でもボクたちが得るものは大きい。そんななかでも、この大会のように国を代表して戦うなんて、サーファーにとっては本当に素晴らしいことだよ」

■チャイナ・ウエムラ(コンテストプロデューサー):

「今回のJPSAコンテストの最も素晴らしいところは、日本とハワイという2つの異なるサーフィン文化が完全に融合したってこと。こんなことになるなんて昔は夢にも思わなかったし、これほど長く大会を続けられるとも思わなかったけど、僕は自分自身をとても幸せな男だと思う。なぜなら大会を重ねれば重ねるほど、その分ハワイにチャリティというかたちで恩返しできているわけだから」

「今では日本でも多くのサーフィン大会が行われるようになったよね。だから僕はハワイの選手たちにいつも言ってるんだ。『自分から積極的に日本人サーファーの輪の中に入って行って友達になれ!』って。そうすれば、彼らが日本に行ったとき、きっと大きな助けになるはずだからね」



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