第7回「Dragon Dynamite Team Challenge」開催

今年で7回目を迎えるDRAGON MISTERY TOUR JAPAN「D.D.T(Dragon Dynamite Team challenge)」が2009年11月3日（土）に千葉県は夷隅ポイントで開催された。この大会は4人1組のチーム戦で、仲間とともにゲーム感覚で楽しめる。また、チーム内の選手が沖のブイを回ると、次のライディングのポイントが2倍になる特別ルールなどもあり、選手だけでなく、見ているギャラリーも楽しめる大会だ。

今年は当初予定していた7月25日がコンディション不良のため、初めて延期という形を取り、日程を11月3日に変更して大会を行った。大会当日は、晴天に恵まれ波のサイズも胸、肩、セットで頭近いサイズの波も入るなど、昨年のコンディションに勝るとも劣らないコンディションとなり、それぞれのチームが白熱したサーフィンを見せた。

「PLAYERS」と「JUSTICE SURFBOARD」がデッドヒートを繰り広げた。

今回の参加は1チーム4名の16チーム(総勢64名)のエントリー。前回優勝の「Random Heroes」をはじめ、第1回、第3回大会優勝の「RISE」や、千葉東の加藤嵐が所属する「PLAYERS」などの強豪チームなどの個性的なチーム達が参加。更に今年は中学、高校生の選手も数多くエントリーがあり、大会は大いに盛り上がりを見せた。

今回も去年から変更した予選ヒート、決勝トーナメントという形を採用。予選を通過した8チームに加え、最後の一枠を敗者復活戦で決定するというフォーマットで行った。大会は、予選をトップ通過した「BEACH PARK DRAGON」が、クオーターファイナルで前回優勝の「Random Heroes」と激突。「Random Heroes」が意地を見せ、「BEACH PARK DRAGON」を寄せ付けなかった。

そして次のセミファイナルではなんと、この「Random Heroes」と「PLAYERS」が激突。組み合わせ次第では決勝で当たってもおかしくない強豪同士の戦いとなった。ヒートは序盤「PLAYERS」が主導権を握るも、中盤戦に入ると「Random Heroes」は通常のライディングとWポイントを駆使し逆転。シーソーゲームが続いたが、終盤にWポイントで12.00ポイントを獲得した「PLAYERS」が逃げ切り、見事決勝に進出した。

その「PLAYERS」の決勝での対戦相手は、初出場ながら安定した試合運びと、巧みにWポイントを使い、予選を2位通過。セミファイナルでは強豪の「RISE」を下し、見事決勝進出を果たした「JUSTICE SURFBOARD」となった。

決勝ヒートは波数が減ってきたものの、セットが入れば十分にライド可能なコンディション。ヒートが始まり、まず先手を取ったのは「PLAYERS」。湯川正人が乗ったバックサイドのライディングが9.00のハイスコアをマーク。更に勢いに乗り、同じバックサイドのリッピング3発になんと9.75のハイスコアがコール。このポイントは今大会のハイエストポイントとなった。

これで主導権を握った「PLAYERS」が、有利にヒートを進めたが、「JUSTICE SURFBOARD」も反撃する。大原洋人がWポイントで12.5のハイポイントを出すと、徐々に「PLAYERS」に詰め寄り、波数も少なくなり残り時間も迫る中、「PLAYERS」が最後のWポイントを使い乗ったライディングには9.0ポイントがコール。点差が広がり「JUSTICE SURFBOARD」に必要なポイントは14.76と苦しい展開となった。そして、残り時間もわずかになり、最後のWポイントを使うが得点は伸びず、9.0ポイント。惜しくも届かず「PLAYERS」が初の優勝という形で幕を閉じた。