イベント初日のレストランズのパーフェクトな6フィートのコンディションでは、8XASPワールドチャンピオンのケリー・スレーター(USA)が20点満点の19.73という信じ難いスコアをメイクした。「本当に良いヒートだった」とスレーター。「先週は、波予報を見て興奮していたよ。今のところの準備もできている。あとはパドルアウトするだけだ。もっとも、この波はすべての仕事をやってくれるんだ。やらなければならないことは波を捕らえること。そして、波は何をしたら良いかを教えてくれるんだよ」スレーターのベスト2のスコアはパーフェクト10と9.73ポイントで、彼のそれ以外の9.00、9.67、7.83はカウントされなかった。「自分の前のヒートは少しスローだったから、クィックスタートをしたくて7.8で始めたんだ」とスレーター。「それは自分より前のヒートに比べたら悪いスコアではないけど、セットが入るたびにコンディションがどんどん良くなっていたんだ。1つのセットに8本の波があったからね。波が足りなくて悩む事など一切ない、特別なヒートだった。ツアーで、あんなヒートはなかなかないよ」 今日の勝利は、先週のタヒチでの17位と言う結果に落胆していたスレーターを喜ばせた。スレーターは、彼にとっては珍しいプライオリティー・ミスで、ワイルドカードのマノア・ドローレット(TAH)に破れた。 「インターフェアで負けるのは最悪な負け方だね」とスレーター。「それはコンテストの中でストレスになるから、 今日勝てて気分がいいよ。少し救われたし、自信も回復出来たかも。 世界タイトルの射程距離内に入れるサーファーなら、どんなイベントでも、あとで不要になる大失敗を犯すものだよ。 しかし、最初のいくつかのイベントで、それをすると後で余裕がなくなる。今はその事はあまり心配していないよ。先は長いからね」 2008年ASPワールドツアーの開幕戦から2連勝のスレーターは、9回目のタイトルレースを好位置につけている。このイベントが終わっても今年は7戦が残っている。「シーズンの2つのコンテストに勝って、タイトルを取れなかった人はいる」とスレーターが言った。「それは何度も起こっていて、ほとんど毎年のようにあることなんだ。だから僕はただ楽しむつもり。波があるから良い1週間になるだろう」 また、スレーター同様に、前回のタヒチで最下位という苦汁を飲んだ現在の世界チャンピオンであるミック・ファニング(AUS)は、初日第2位のヒートトータルでラウンド3へ勝ち進んだ。「この勝利で取り戻す事が出来たよ。」とファニング。「タヒチはかなり落ち込んだけど、家に帰って10日間を過せたんだ。今日のヒートは楽しめたよ。波が完ぺきだったから本当に楽しかった。それでも、この手の波はいつでも難しいんだ。メイクするかしないかだからね」 3XASPワールドチャンピオンのアンディ・アイアンズ(HAW)も今日、彼本来のフォームを見せた。コンテストがスタートする朝にフィジーに到着したアイアンズは、睡眠時間4時間という睡眠不足にも関わらず、9.73ポイントというハイスコアをマークした。 「素晴らしいバレルをメイク出来た」とアイアンズ。「スマートに、その波のポケットをキープ出来るようにしたんだ。何度かソフトなターンをして、良いターンも決められた」 また、現在レイティング2位のジョエル・パーキンソン(AUS)もラウンド3へ勝ち上がった。「ラウンド2を回避出来て、そのストレスから解放されて良かったよ。特にオッキーと当たらなくて良かった。もし、ここで負けていたら、多分彼と当たっていただろうね。良い波でのサーフィンが1日できないのは残念だけど、少なくとも、彼らよりも1ラウンド先に進んだから」とコメント。 そして、ラウンド2を強いられ、そこから生き残ったバロウは、グローブ・プロ・フィジーの2日目に行われたラウンド3で、パーフェクトなクラウドブレイク・バレルでパーフェクト10をマークして、ラウンドアップを果たした。「凄く楽しかったよ。満点は久しぶりだね」とバロウ。また、昨年引退した元ASP世界チャンピオンで、フィジーでも優勝経験のあるマーク・オクルーポ(AUS)も、彼の20年のツアー経験を活かし、カイ・オットン(AUS)を破った。彼はラウンド3で現在の世界ナンバー1のケリー・スレーターと対戦する。一方、今回レイティング10位でニューカマーをリードする期待の新人、デーン・レイノルズ(USA)は、内科治療のために欠場している。
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