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今年で第7回目を迎えた「GUDANG GARAM KUTA BEACH SURFING FESTIVAL “GARUDA INDONESIA CUP”」が3月18、19の2日間に渡り、インドネシア バリ島クタビ−チにて開催された。雨期から乾期の変わり目となるこの時期は、毎年天候に悩まされるが大会期間中は晴れ間も見え盛況の中無事に終了した。波のコンディションは腰〜胸肩と多少小ぶりではあったが各ディビジョン最高のパフォーマンスが繰り広げられた。

NSSA(日本学生サーフィン連盟)の海外特別試合としてクレジットされているNSSA MENS部門では、城西国際大学から2名、愛知大学の1名、明治大学より1名がファイナルへと駒を進めた。ファイナリスト常連となった城西国際大学の高津敏行が圧倒的なパワーを見せ終始試合をリードし、NSSAチャンプの座を掴んだ。またもう1人のファイナリスト常連である愛知大学の萩原健太は、残念ながら又しても涙を飲む結果となった。NSSAクラスのヒートを振り返ると昨年よりもかなりハイレベルなヒート展開であったと印象を受けた。

メンズオ−プンクラスのディビジョンでは、その将来を展望されている注目の仲村拓久未選手が9歳という年齢を感じさせないパンチの効いたサーフィンで大胆にアピール。大人や大学生相手に健闘を見せたがセミファイナルで敗退、今後が益々楽しみな選手だ。ファイナルではバリ在住の中村聡志が見事4位入賞を果たした。昨年あと一歩栄冠に手が届かなかった萩原健太がNSSA部門2位の屈辱をはね除けオープンクラスを制した。

レディースサーフィン、ボディーボードクラスは大会の華としてジャッジ、ガラリーからも高い注目を集める。レディースサーフィン部門は、パワフルなライディングで他を圧倒した荘司尚美がウイニングコ−ルを受けた。ブレの少ないライディングが定評で毎年上位に入賞している渡辺久美子は優勝を期待されたが2位に終った。ハイレベルな戦いとなったボディーボードクラスでは、仙台からエントリーされた後藤朝子がファイナルではロータイドでブレイクを見極めるのが難しいハーフウェイの波を果敢に攻め続けウィナーに輝いた。

今年は、このフェスティバルのスペシャルイベントとして““KING OF NALU CHALLENGE IN BALI””と題した新たなロングボードディビジョンがレディースとメンズでそれぞれ設けられた。全国から集まったロングボーダーは初代チャンプを目指し技を競い合ったがメンズディビジョンを制したのは宮崎からエントリーした後藤節。レディースは女性らしい華麗で彩りのあるライディングを披露した伊藤美夏が栄冠を手中にした。大会ヒート中はロータイドいっぱいのロングボードには厳しいコンディションとなったが、長い板を巧みに操り器用にハーフウェイの波に調和していた。

ラストを飾るイベントのハイライト日・イ混合部門ではバリの次世代を担う未来のスターが続々と登場、スタ−ダムへの道を目標に闘志を燃やしていた。日本人選手を含め全ての選手がハイレベルなライディングを披露、スピードに乗せたフローター、エアリアル、ファイナルに相応しいライディングを見せ会場全体を歓声の渦に巻き込んだ。今回も日本人選手の健闘は躍進的で、次々とラウンドアップしていき、クウォーターファイナルには4名の日本人選手がヒートアップ。アップカマー筆頭で優勝候補の1人であるムストファ・ジャクソン(ムース)は、セミファイナルまでは危なげなくラウンドアップして来たものの惜しくもここで敗退。ファイナルにはNSSA部門を制し、去年優勝したトップアマ高津敏行と地元バリニ−ズ3名の戦い。高津とはライバル同士のガル(GARUT WIDIARTA)も順当にファイナルへ進出し、臨むところは高津との一騎打ち。

ここまで高津とガルはラウンド2、クォーター、セミファイナルと3戦しており、高津の2勝1敗でファイナルを迎えた。他2名のファイナリストも優勝の二文字を虎視眈々と狙うも、ガル高津にはあと一歩健闘及ばなかった。結局天才サーファー高津の真骨頂流れるような華麗なサーフィンがガルをあと1歩の所まで追い込んだが、ガルの終始ハイスピードから連続して垂直にリップを当て込み、縦横無尽に波を切り刻んだアグレッシブサーフィンに軍配があがった。昨年は残り1分で逆転負けを喫したガル、表彰式ではリベンジを果たし無心に喜ぶ彼の姿が印象的なものだった。

今年9月に千葉県鴨川市で開催される第11回OM杯のインドネシア代表選手として2年連続で招待される事が決定!昨年の第10回OM杯では圧倒的な強さでスペシャルクラスを制したガル。全国から集まるジャパニーズトップアマが迎え打つ事が出来るか最強の刺客に期待したい。

大会終了後、恒例のクロ−ジングパ−ティがグランドイスタナラマホテルのプールサイドで行われた。抽選会では2006年OMツアーイメージキャラクターでプロロングボーダーの細川哲夫氏がMCを務め、軽快なトークで会場を大いに盛り上げた。またスペシャルゲスト “KEISON”によるアコースティックライブは、バリの夜空にハスキーな歌声がこだまし、オーディエンスを魅了。パーティーの最後に華を添え盛況にパーティーを締めくくった。今大会にご協力を頂きましたスポンサ−の方々、バリサ−フィンアソシエ−ション、日本学生サ−フィン連盟、関係スタッフ、そして大会を大いに盛り上げてくれたすべての選手皆様に厚く御礼を申し上げます。今後もサーフィンを通じて日本-インドネシアの友好親善を築いていきたいと思います。

デイトライン OMツアー 

GUDANG GARAM KUTA BEACH SURFING FESTIVAL
“GARUDA INDONESIA CUP”

RESULT

レディースサーフィン
1位 荘司 尚美
2位 渡辺 久美子
3位 田中 裕子
4位 YASNIYAR GEA
レディースボディーボード
1位 後藤 朝子
2位 木村 美穂
3位 高瀬 ひろみ
4位 河井 知子
NSSA MENS
1位 高津 敏幸
2位 萩原 健太
3位 高田 靖之
4位 数田 俊樹
OPEN MENS
1位 萩原 健太
2位 菅原 寛世
3位 大矢 直人
4位 中村 聡志
日・イ 混合
1位 R GARUT WIDIARTA
2位 高津 敏幸
3位 MUKLIS
4位 SOMA WARSOMA KAUF MANN
King of NALU Challenge in BALI
LONGBORAD MENS
1位 後藤 節
2位 佐久間 英人
3位 押尾 和正
4位 釜口 貴晴
LONGBOARD LADYS
1位 伊藤 美夏
2位 大橋 寛子
3位 大島 みどり
4位 間宮 順子
5位 高橋 ゆかり

城西の高津が圧勝
オープンクラス優勝の萩原
ロング優勝の後藤
NSSA MENS入賞者
OPEN MENS入賞者
JAPAN INDONESIA MIX 入賞者
SURFING LADIES入賞者
LADIES BODY BOARD 入賞者
MENS LONGBOARD 入賞者
LADIES LONGBOARD 入賞者

◆◆特別協賛◆◆
PT.GUDANG GARAM   
昇陽物産株式会社
GARUDA INDONESIA  
ガルーダインドネシア航空
◆◆協賛◆◆
株式会社デイトライン
フォーセブンス(GALE)
ハリーウェットスーツ(HULLY)
ソルデマリーノ (サーフハードウェアーインターナショナルジャパン)
プラザバリ
◆◆協力◆◆

日本学生サーフィン連盟
バリサーフィンアソシエーション
◆◆取材協力◆◆
サーフィンワールド
サーフィンライフ
NALU
サーフトリップジャーナル

■第6回大会のコンテストリポートはこちらからご覧下さい。


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