JPSAショートボード開幕戦で大澤伸幸が悲願の初優勝。女子は橋本小百合。

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【Surfing for all がんばろう日本!】
JPSAジャパンプロサーフィンツアー2011

JPSAショートボード第1戦 RONINプロ 藤本軌道カップ

期日/5月19日(木)~22日(日)※19日(木)プロトライアル
会場/静岡県河津町 今井浜  特別協賛/藤本軌道(株) 
協賛/RONIN Eyewear  主催/JPSA
304425958.jpg大澤伸幸
304426957.jpg大澤伸幸
304427944.jpg橋本小百合
304428228.jpg橋本小百合
304428927.jpg田中英義
304429149.jpg椎葉順
304429378.jpg林健太
304429664.jpg田中樹
304429872.jpg小川直久
304430151.jpg中村昭太

JPSA2011開幕戦で、大澤伸幸が悲願のJPSA初優勝。女子は橋本小百合が優勝した(5/22)

304432701.jpg写真撮影:山本貞彦

【2011年5月22日日曜日】JPSAプロサーフィンツアー・ショートボード第1戦 「RONIN PRO 藤本軌道カップ」は大会最終日。早朝、メイン会場となっていた今井浜がコンディション不良のため、協議の結果,再び多々戸浜へ会場を移動してファイナルデイを行う事が決まった。男子クオーターファナルからスタートした最終日。天候は曇りベースで、時々晴れ間。波は膝モモ、セット腰。ほとんど昨日と変わらない感じのコンディションだが,マッシーなスモールコンディションでも日本のトップサーファーたちは熱い戦いを繰り広げた。

クオーターファイナルのヒート1では、大澤伸幸と林健太というグランドチャンピオン経験者がラウンドアップ。ヒート2では小川直久がビッグなスラッシュで6.75をスコアし,田中英義とともにラウンドアップ。ヒート3では,セットの波を高梨直人とシェアした田中樹が8.25をスコアし、ヘビー級には厳しい波だと言いながらも板が走っていた、その高梨直人がラウンドアップ。ヒート4では軽快なエア系トリックを見せた中村昭太と椎葉順がセミファイナルに駒を進めた。

セミファイナルの第1ヒートは、大澤伸幸、小川直久、高梨直人、椎葉順。前半からレフトの波で鋭いリエントリーを繰り返し,ポイントを重ねた椎葉順がヒートスコア11.15で1位通過。ベテランの小川直久を終盤に入り大逆転した大澤伸幸が2位でファイナルへ。

第2ヒートは,林健太,田中英義、田中樹、中村昭太。前半から波が入り,4名の選手がチャージを繰り返す。なかでも田中英義は、バックハンドで得意のカーヴィングターンを連発してヒートスコア8.35で前半をリード。田中樹は,深いボトムターンから縦に上がるバックハンドのリエントリーでヒートスコア8.00をマークして2位で前半を折り返した。しかし,後半,ひとりで右奥で波を待っていた林健太がヒート終了間際に5.40をスコアして大逆転。一気に1位へジャンプアップし,後半スコアを伸ばした田中英義とともにファイナルへ勝ち上がった。

304432459.jpg写真撮影:山本貞彦

そのあと行われた女子のファイナルは、田原啓江、大村奈央、橋本小百合、谷口絵里菜というメンバー。大村奈央がスタート・ダッシュを見せて,ヒートスコア5.50をマーク。橋本小百合もバックハンドでチャージして5.80でヒートをリードする。3位の谷口絵里菜も少しづつ差を縮めて行くも、シチュエーションは変わらず。その後スコアを6.60に伸ばした橋本が、JPSA2011の開幕戦で勝利を手にした。

男子のファイナルは,椎葉順、田中英義、大澤伸幸、林健太という、4名のうち椎葉以外の3名がJPSAグランドチャンピオン経験者という物凄いファイナルとなった。椎葉順がオープニングライドでライトの波を掴み4.0をスコア。

対する田中英義はレフトでスピードに乗ったカーヴィングのコンビネーションで3.95をスコア。椎葉は空かさずレフトの波にテイクオフし2.9をマークし、ヒートスコア6,90で前半から飛ばして行く。大きく右側にずれてウエイティング・ポジションをとった林健太も、3.25、2.25のヒートスコア5.50で椎葉に次いで2位となる。

椎葉順はライトで4.5をマークしリードを広げるも、田中英義が、バックハンドでビッグなリエントリー2発を決める素晴しいライディングで,ハイスコア8.00をマーク。ヒートスコアを11.95に延ばし暫定1位で前半を折り返す。

中盤から巻き返しにかかった大澤伸幸は、素晴しいバックハンド・アタックで7.25をスコアし、ヒートスコア11.30で2位に浮上。更に後半に入り大澤伸幸がバックハンドの鋭いリエントリーで4.90をマーク。トータル12.25をスコアして大逆転で1位へ。2位の田中英義を完全にマークする大澤。そして終了ホーンが鳴り、大澤伸幸が悲願のJPSA初優勝を手に入れた。

大澤はヒーローインタビューで「念願の優勝が出来て本当にい嬉しいです。昨年、グランドチャンピオンになれたのに、一度も優勝が出来なかった事が本当に悔しかったんです。それが自分の大きな課題となっていました。今回の優勝は,自分のこれからのプロサーファー人生で凄く力になる試合になったと思います。

田中英義選手がハイスコア8.00を出したとき正直焦りましたけど,みんな同じ条件でやっているので,ベストを尽くせばチャンスはあると思ってました。先日、お世話になった先輩と、後輩のお父さんが亡くなったんですが,今回優勝出来て、その人たちにやっと良い報告が出来たと思っています。

そして,今回大会を開催してくれた関係者の皆さん,自分を支えてくれているスポンサーとファンの皆さんに感謝したいです。また、今回は東関東大震災のチャリティ・イベントだったわけですが、自分たちのサーフィンで、被災者の方々を勇気付けられる良いメッセージが送れたと思います。ありがとうございました。」と語った。

女子優勝者の橋本小百合は「みんなの思いが詰まったこの大会で、多くの友達が見守るなか優勝出来て嬉しいです。今年は日本の大会に集中して、グランドチャンピオンを狙います。地元の皆さん,JPSAのみなさん。ありがとうございました。」と語った。

今回から始まったUST(ユーストリーム)によるJPSA初のライブ配信。カメラ数台を駆使し,インタビュー、スローモーション・プレイバック、映像内のリアルタイムでのスコア表示など、その配信内容は期待を上回るもので,ファイナルデイのピークでは1700人を越える視聴者を記録。アクセスが集中したファイナル周辺の時間帯には,映像がフリーズするほどだった。また会場の特設テントでは,プロサーファーたちが持ち寄ったものを販売するチャリティーバザーを開催。多々戸には俳優でサーファーの坂口憲二さんも応援に駆けつけた。そのバザーの売り上げなど、多くの義援金も集まり,チャリティイベントとしても大きな成果を上げ終了した。

304433072.jpg写真撮影:山本貞彦

http://www.namiaru.tv/ust/jpsa2011_01/
大会に関する情報はJPSA公式ホームページをご覧ください。
LinkIconhttp://www.jpsa.com

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