ナット・ヤング(USA)がパーフェクト10。日本勢は全員敗退(10/5)

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2010年ASPワールド・ジュニア・ツアー第1戦オークリーASPワールド・プロジュニア

2010年10月2~13日 クラマス、バリ、インドネシア

ナット・ヤングがパーフェクト10。日本勢は全員敗退(10/5)

NatYoungOakleyBali10Robbo4_0171_l.jpgナット・ヤング(USA)

【チャングー、バリ/インドネシア(2010年10月5日火曜日)】2010年のASPワールド・ジュニア・ツアー(WJT)のオープニングイベントとなる「オークリーASPワールド・プロジュニア」は大会4日目。ウイメンズはラウンド3までが終了し、クオーターファイナルに進出する8名のサーファーが決定。またメンズはラウンド3のヒート8までが終了した。

クリーンな4フィートのチャングーで、世界最高峰のジュニア達は、モダン・ムーブが炸裂するプログレッシブ・サーフィンを披露。サンタクルーズの新鋭、ナット・ヤング(USA)はラウンド3のオープニング・ヒートで、イベント初のパーフェクト10ポイント・ライドをスコアしパフォーマンス・バーを上げた。

カイマナ・ハキアス(HAW)と対したヤングは、パワフルなバックハンド・ムーブのバリエーションを見せ、バックアップも9.47をスコア。ヒートスコア19.47という驚異的な数字をマークした。

「ちょっとスロースタートだったね」と彼が言った。「僕たちはずっとポジションをキープしようとしていたんだ。それで、ずっと良い波を手に入れることが出来たんだ。完全にリズムを掴んでいて、ビッグスコアをあげて行くことに集中していた」

ヤングは、ラディカルなバックサイド・ダブル・グラブの360エアでパーフェクトスコアをマークした。「ホームブレクでは、かなりトライしている技だよ」と彼が言った。「ビッグスコアを持っていたから、あの技で攻めたんだ。ラッキーだったよ。ちょっとナーバスだったんだ。だってナチュラル・フッターは簡単にエア・リバースを決めていたからね」ヤングはラウンド4でタイラー・ニュートン(HAW)と対戦する。

パワフルなレールカーヴィングとニュー・スクール・ムーブを併せ持つ、ハワイ・カウアイ島のヤング・ガンであるニュートンは、ラウンド2でアンドリュー・ドヘニー(USA)を粉砕。ラウンド3ではベイリック・デ・ブリース(ZAF)を下してラウンド4へ駒を進めた。

また、No.1シードのアレホ・ムニーツ(BRA)が、ラウンド3の最終ヒートでコナー・コフィン(USA)に破れる大番狂わせが起きた。その他にラウンド3では、コロヘ・アンディーノ(USA)、ジャック・フリーストーン(AUS)、カイオ・イベリ(HAW)、ショーン・ジュベール(ZAF)、クリスチャン・キマーソン(BRA)が素晴しいパフォーマンスを披露してラウンドアップしている。

今回、世界各地のプロジュニアと対戦している日本の代表は、大橋海人、高橋健人、新井洋人、加藤嵐、仲村拓久未。ウィメンズでは、高橋みなとが敗者復活のラウンド2で惜しくも敗退。大村はラウンド3まで勝ち残ったがセージ・エリクソン(USA)に敗退し、9位でフィニッシュした。

男子日本代表5名は全員ラウンド2を強いられ、仲村拓久未は、6.23をスコアし、チャージを繰り返したがバックアップを見つけられず敗退。新井洋人は、日本の4スターで3位になったクリス・ソールズベリー(AUS)と対戦。後半に5.73を手に入れ、更にヒートのベストスコアとなる7.50をマークしたが惜しくも敗退した。

高橋健人はコンビネーションで敗退。加藤嵐は、アレックス・スミス(HAW)と対戦。6.83をスコアするもバックアップが見つけられず敗退した。ハワイのアルビー・レイヤーとラウンド2の最終ヒートで対戦した大橋海人。レイヤーはプログレッシブ・サーフィンを披露し、9.33、9.07というエクセレントスコアを2本集め、大橋海人をコンビネーションに追いやって、最後の日本代表を簡単に下した。

日本のサーファーにとっては、世界の壁が一層高くなっている事を痛感させられる「オークリーASPワールド・プロジュニア」となった。

hirotoAraiOakleyBali10Robbo4_0101_l.jpg新井洋人


賞金総額$95,000の「オークリーASPワールド・プロジュニア」は、バリ島が誇る世界屈指のハイパフォーマンス・ウェイブとして知られるクラマスにおいて10月2~13日で開催される。

ASPワールド・ジュニア・ツアーの参加資格を獲るために選手たちは、世界各地のASPプロ・ジュニア・シリーズをシーズンを通して争い、ASPのWJTにクオリファイした。今年WJTへのクオリファイの対象となる世界各地のプロジュニア・イベントは2010年1月1日から8月31日までに開催されたプロジュニアイベント。

記念すべき第1回となったASPワールド・ジュニア・ツアーは、ASPオーストラレーシア、ASPサウス・アメリカ、ASP北アメリカ、ASPヨーロッパ、ASPアフリカ、ASPハワイ、ASPジャパンから各5人の代表とワイルドカード6人による48名のフォーマットで開催。また、ASPワールド・ジュニア・ツアー・イベントは同時開催でウィメンズASPワールドジュニア・チャンピオンを決める18名フォーマットのウィメンズクラスが行われる。

ASPワールド・ジュニア・ツアーでは男女とも世界ナンバーワンのジュニアサーファーが決定する。


「オークリーASPワールド・プロジュニア」はイベントを通して公式サイトでライブ中継されます:

http://www.oakleyprojunior.com/

オークリーASPワールド・プロジュニア・ラウンド2結果:
ヒート10:クリス・ソールズベリー(AUS)13.66 def.新井洋人(JPN)13.23
ヒート11:タイラー・ニュートン(USA)16.96 アンドリュー・ドヘニー15.27
ヒート12:ピーターソン・クリサント(BRA)15.67 def.高橋健人(JPN)6.43
ヒート13:アレックス・スミス(HAW)14.67 def.加藤嵐(JPN)9.43
ヒート14:タイ・ワトソン(AUS)14.60 def.ルーク・デイビス(USA)12.50
ヒート15:ライアン・カリナン(AUS)16.66 def.フィリップ・ジャーヴィス(PRT)9.33
ヒート16:アルビー・レイヤー(HAW)18.40 def.大橋海人(JPN)6.50

オークリーASPワールド・プロジュニア・ラウンド3結果:
ヒート1:ナット・ヤング19.47(USA)def.カイマナ・ハキアス(HAW)12.76
ヒート2:タイラー・ニュートン(HAW)16.67 def.ベイリック・デ・ブリース(ZAF)16.13
ヒート3:コロヘ・アンディーノ(USA)14.07 def.クリス・ソールズベリー(AUS)11.26
ヒート4:ジャック・フリーストーン(AUS)15.23 def.ミゲル・プポ(BRA)12.66
ヒート5:カイオ・イベリ(BRA)15.30 def.ライアン・カリナン(AUS)13.37
ヒート6:ショーン・ジュベール(ZAF)13.93 def.アルビー・レイヤー(HAW)13.34
ヒート7:クリスチャン・キマーソン(BRA)15.50 def.エヴァン・ゲイゼルマン(USA)14.00
ヒート8:コナー・コフィン(USA)14.90 def.アレホ・ムニーツ(BRA)13.60

オークリーASPワールド・プロジュニア:ラウンド4
ヒート9:ナット・ヤング(USA)対タイラー・ニュートン(HAW)
ヒート10:コロヘ・アンディーノ(USA)対ジャック・フリーストーン(AUS)
ヒート11:カイオ・イベリ(BRA)対ショーン・ジュベール(ZAF)
ヒート12:クリスチャン・キマーソン(BRA)対コナー・コフィン(USA)
ヒート13:TBC
ヒート14:TBC
ヒート15:TBC
ヒート16:TBC

ASP WORLD JUNIOR TOUR 年間カレンダー:

- Oakley ASP World Pro Junior, Bali/Indonesia - October 2 - 13, 2010
- Billabong ASP World Junior Championships, Australia - January 8 - 16, 2011

歴代ASP WJC世界チャンピオン:

2009: Maxime Huscenot (REU), Laura Enever (AUS)
2008: Kai Barger (HAW), Pauline Ado (FRA)
2007: Pablo Paulino (BRA), Sally Fitzgibbons (AUS)
2006: Jordy Smith (ZAF), Nicola Atherton (AUS)
2005: Kekoa Bacalso (HAW), Jessi Miley-Dyer (AUS)
2004: Pablo Paulino (BRA)
2003: Adriano de Souza (BRA)
2002: N/A
2001: Joel Parkinson (AUS)
2000: Pedro Henrique (BRA)
1999: Joel Parkinson (AUS)
1998: Andy Irons (HAW)


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詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。

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