6フィートオーバーのコンディションでオーストラリアの若手デイビー・キャッスルが優勝。田中英義が4位入賞(9/26)

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ASPジャパンツアーWQSシリーズ4スターイベント「Billabong TSURIGASAKI Pro」

2010年9月22日(水)〜 9月26日(日) 千葉県長生郡一宮町釣ヶ崎海岸

6フィートオーバーのコンディションでオーストラリアの若手デイビー・キャッスルが優勝。田中英義が4位入賞(9/26)


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【千葉県、釣ヶ崎海岸(2010年 9月26日日曜日)】賞金総額$85,000、2010ASPジャパンツアー、メンズスターシリーズの第2戦4スターイベント「Billabong TSURIGASAKI Pro」が終了。6フィートオーバーの素晴らしいコンディションの中、劇的なファイナルを制して優勝賞金USD $12000を獲得、そして貴重なASPワンワールドランキングポイント、1000ポイントを取得したのはオーストラリア期待の若手デイビー・キャッスルだった。

イベント主催者は、台風12号が残したウネリを最大限に利用するため、会場を釣ヶ崎海岸から一宮海岸へ移動してスタート。6フィートオーバーの凄いコンディションで選手達が素晴しいパフォーマンスを披露した。また、ファイナルデーはラウンドオブ32、ラウンドオブ16までが4人ヒート、ラウンドオブ16を勝ち抜いたクオーターファイナル以降はマンオンマンという予定だったが、ファイナルまで全て4人ヒートで行われた。

午前中は、かなりのハードコンディションで、一宮でホールドできる最大の波だったのではないだろう。一宮のヘッドランド右側をパドルアウトする選手達。1本乗ってはビーチを走り、ヘッドランド脇からパドルアウトを繰り返す、トライアスロン状態でまさに体力勝負。アシストのため登場したジェットスキーがアウトにでるのが困難な状況だった。

そんなコンディションで、日本勢も頑張った。ラウンドオブ32を勝ち上がり、クオーターに残ったのは、小川幸男、中村昭太、辻裕次郎、田嶋鉄兵、小川直久、田中英義。しかし、その中でセミファイナルに駒を進めたのは田中英義と辻裕次郎のふたりだった。セミファイナルの辻は、前半に良い波を取れずに苦戦、後半にようやく2本の良い波を捕まえてスコアを重ねたが、万事休す。惜しくも3位で敗退した。

一方、田中英義はセミファイナル終了間際まで、前半にスコアした4.67のみで窮地に追いやられていた。しかし、最後に掴んだセットの波で5.83 をスコアし、それまで2位だったハワイの新鋭、カイマナ・ハキアスを大逆転。日本人として唯一ファイナルへ勝ち上がった。

そして、グランドファイナルに勝ち上がったのは、ゼッケン赤がASPインターナショナルからのエントリーで、イベント第1シードをつとめた、ドリュー・コートニー(オーストラリア);ゼッケン白は実力者、クリス・サリズバリー(オーストラリア)、ゼッケンイエローはASPオセアニアプロジュニアシリーズランキング2位のデイビー・キャッスル(オーストラリア)、そして3名のオーストラリア勢を相手にする唯一の侍、過去夷隅とシダ下の3スターイベントで2度北千葉のASPイベントを制していて今回も劇的な逆転勝利に成功してファイル進出した、ゼッケンブルーの田中 英義(タナカ・ヒデヨシ) と実力者ばかりのもの凄いメンバーが出揃った。

グランドファイナルは30分に延長されての開催となった。

最初に仕掛けたのが今月頭のタヒチまでエリートツアーに参戦していたドリュー・コートニー。最初からすごいバックハンドで7.17ポイントのハイスコアをマークした。

残り時間15分を切り後半に入るとキャセルズがフロンサイドでエクセレントな8.00ポイントをマーク。続いてサリズバリーがバックハンドで攻め、6.00ポイントに成功して一時リードに出た。すると直ぐにコートニーはバックハンドで6.50ポイントに成功して再びリード。

日本の田中も負けじと、バックハンドのカービングターンで攻めると6.23ポイントに成功した。残り時間8分を切るとキャセルズがバックハンドの圧巻的な3連発の難易度の高い演技でファイナル自身2本目のエクセレントな8.67ポイントに成功して大逆転。そのまま、ゼッケンイエローのASPオセアニアプロジュニアシリーズランキング2位のデイビー・キャッスル(オーストラリア)が優勝した。

日本のサーフィン史に刻まれる、素晴しいコンテストとなった「Billabong TSURIGASAKI Pro」。多くのギャラリーが素晴しいパフォーマンスに感動した。また来年もこのようなレベルの高い選手がハイパフォーマンスを見せる素晴しいコンテストが日本で行われることを望む。

優勝:デイビー・キャッスル(オーストラリア)16.67
2位:ドリュー・コートニー(オーストラリア)13.67
3位:クリス・サリズバリー(オーストラリア)12.90
4位:田中 英義(タナカ・ヒデヨシ) 10.00


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詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。

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