ファニング、バロウがラウンド3で敗退。スレーターはV10に一歩近付く(10/13)

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ASPワールドツアー第8戦/リップ・カール・プロ・ポルトガル

2010年10月7日ー18日 スーパーチューブス、ペニシェ、ポルトガル

ランキング3位のミック・ファニング、4位のタジ・バロウがラウンド3で敗退。スレーターのV10に一歩近付く(10/13)

logie5649portugal10kirstin_l.jpgトラヴィス・ロジィー(ZAF)

【ベルガ、ペニシェ/ポルトガル(2010年10月12日火曜日)】2010年のASPワールド・ツアー第8戦「リップ・カール・プロ・ポルトガル」は、スーパーチューブスのメイン会場でラウンド2までを終了し、2~3フィートのバックアップ・サイトであるベルガへ移動してラウンド3を行った。そして、2010年のASPASPワールド・タイトル・レースにおける重要なポジションにいる2人のサーファーが、イベントから早くも姿を消す、大番狂わせが起きた。

現在のASPワールド・ツアーNo.34のトラヴィス・ロジィー(ZAF)は、ASPワールド・チャンピオンに君臨する現在のASPワールドNo.3であるミック・ファニング(AUS)を下す、番狂わせを引き起こした。

「信じられないよ」とロジィーが言った。「ヒート中盤にはコンビネーションに追い込まれて、僕の何が悪いのか理解できなかった。それから2つの良いライトを手に入れて、全力を尽くして、その波をサーフした。僕たちは多くの波に乗ったから、しばらくスコアは出なかったけど、それで逆転。最後にミックは良い波を捕まえたんだけど、彼はチャンスを逃した。ストークしたね」

現在のASPワールドNo.5であるデーン・レイノルズ(USA)をラウンド2で下したロジィーの自信は高まり、このポルトガルで来季のリクオリファイに向けたキャンペーンを強化する。「確かに、このイベントは僕にとって重要なものだよ」とロジィーが言った。今年は首の皮一枚で繋がってる感じだったからね。最終戦のパイプのあとに行われるカットオフをメイクしたいならば、本当にいくつかの良い結果が必要なんだ。このデーンとミックとの2つのヒートを終えて凄く自信がついた。僕の思い通りになって事が進んでくれるといいね」

2010年のASPドリーム・ツアー・ルーキーで現在のASPワールドNo.27であるマット・ウィルキンソン(AUS)は、本日のオープニング・ヒートで現在のASPワールドNo.4であるタジ・バロウ(AUS)をプログレッシブ・サーフィンで下す、もう一つのモンスター番狂わせを引き起こした。

「今朝、少しフリーサーフをやって、いくつか良い波で楽しめた」とウィルキンソンが言った。「サーフボードの調子が凄く良いのさ。それでヒートでサーフィンすることにエキサイトしていて、結果があとから付いてきた感じなんだ。

タジとは今年、3回も戦っていて2度破れていた。だから今回取り返せて嬉しいよ。予報を見ると、ウエイティング・ピリオドの終わりまでに、エクセレントなコンディションはないみたいだ。このままビーチブレイクでの試合が続くなら、他の選手にも劣らないパフォーマンスが出来ると思うよ」

9度のASPワールド・チャンピオンで現在のASPワールドNo.1であるケリー・スレーター(USA)は、ゲイブ・クリング(USA)と対したラウンド3を勝ち上がり、前人未到である10度目のASPワールド・タイトル獲得にまた一歩近付いた。

「ラインナップでは余計なことは考えてはいられないね。アクティブに多くの波をキャッチしなければならない。アウトでは、ただそれだけを考えていたよ。これまで通り、いくつかのヒートでサーフして勝たなければならないんだ。アグレッシブになって、ビッグ・スコアを狙って行かなくてはならないけど、スマートになって波を選ばなければならない」とスレーターが言った。

スレーターのタイトル争いのライバルである、現在のASPワールドNo.2であるジョディ・スミス(ZAF)は、今日のファイナル・ヒートでディーン・モリソン(AUS)を下し、ASPワールド・タイトル獲得への望みをつないでいる。

2010年のASPワールド・ツアー・ルーキーで、現在のASPワールドNo.8のオーウェン・ライト(AUS)は、ホットでヘビーアクションを繰り返し、フォアハンドのエアリアルで、フルローテーション・ミュート・グラブを決め、今シーズン4回目のパーフェクト10をスコアした。

「前の波でサーフボードが折れそうになって、新しいボードに替えたんだ」とライトが言った。「一か八かやってみた。そうしたらセクションが現れた。実際のところ想像以上に高く飛べて、きれいに回転できた。スコアを聞いたときは、かなり興奮したよ」

昨年のこのイベントにワイルドカードとして参加し、フォーム・サーファーのひとりとなったライトだったが、鼓膜を破り、セミファイナルを残念ながら棄権することを強いられた。ライトは、すでにラウンド4に達し、ASPワールド・ツアー・イベント初勝利を目指す。

イベント主催者は、明朝午前8時30分からベルガでのスタートを目指し、再び午前8時にファーストコールする。


リップ・カール・プロ・ポルトガル ラウンド3結果:
ヒート1:マット・ウィルキンソン(AUS)14.67 def.。タジ・バロウ(AUS)14.50
ヒート2:ミシェル・ボウレズ(PYF)11.00 def.ダニエル・ロス(AUS)7.56
ヒート3:エイドリアン・バカン(AUS)11.17 def.ダスティー・ペイン(HAW)10.40
ヒート4:ダミアン・ホブグッド(USA)10.90 def.トム・ウィッタカー(AUS)10.24
ヒート5:クリス・デーヴィッドソン(AUS)12.60 def.テイラー・ノックス(USA)10.67
ヒート6:ケリー・スレーター(USA)13.17 def.ゲイブ・クリング(USA)11.60
ヒート7:トラヴィス・ロジィー(ZAF)16.04 def.ミック・ファニング(AUS)15.93
ヒート8:ジェレミー・フローレス(FRA)10.60 def.ボビー・マルチネス(USA)8.50
ヒート9:パトリック・グダスカス(USA)13.77 def.C.J.ホブグッド(USA)8.70
ヒート10:オーウェン・ライト(AUS)17.50 def.カイ・オットン(AUS)12.80
ヒート11:ジャドソン・アンドレ(BRA)13.83 def.ブレット・シンプソン(USA)13.67
ヒート12:ジョディ・スミス(ZAF)13.17 def.ディーン・モリソン(AUS)11.26

リップ・カール・プロ・ポルトガル ラウンド4ヒート:
ヒート1:マット・ウィルキンソン(AUS)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、エイドリアン・バカン(AUS)
ヒート2:ダミアン・ホブグッド(USA)、クリス・デーヴィッドソン(AUS)、ケリー・スレーター(USA)
ヒート3:トラヴィス・ロジィー(ZAF)、ジェレミー・フローレス(FRA)、パトリック・グダスカス(USA)
ヒート4:オーウェン・ライト(AUS)、ジャドソン・アンドレ(BRA)、ジョディ・スミス(ZAF)



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詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。

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