ASPプライムでヘイター・アルベスが優勝。大野修聖がプライムで日本人としてはじめて9位となる。

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ASPプライム・イスラス・カナリアス・サンタ・プロ

2010年10月27日〜11月1日 カナリア諸島、ランサローテ島

ヘイター・アルベスが優勝。大野修聖はプライムイベントで日本人初の9位入賞。ワールドランキング96位に浮上(11/2)

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【サン・ファン/ランサローテ、カナリア諸島(2010年11月1日月曜日)】10月27日からカナリア諸島のランサローテ島で開催されていたASPプライム「イスラス・カナリアス・サンタ・プロ」が終了。ヘイター・アルベス(BRA)が、サン・ファンのレフト・ポイント・ブレイクのハードコンディションで行われたファイナルで、コリー・ロペス(USA)を下し優勝した。

また,今回日本から唯一人参戦していた大野修聖が,日本人として初めてプライムイベントで9位入賞を果たし,ASPワールドランキングで96位に浮上した。

6-8フィート(2-2.5m)のうねりと強烈なオンショアにより、非情なまでにワイルドなコンディションとなったファイナルデイ。サーファーの限界を試すかのようにハードな戦いを選手達は強いられた。

ヨーロッパの2つの6スターイベントで優勝していたヘイター・アルベスは,今回のプライム優勝でハットトリックを達成し大喜びだった。「このヨーロッパで更に1勝出来るなんて最高の気分だね。信じられないよ。ハードな戦いだった。このコンテストに出場している全ての選手にプッシュされたよ。今日は海の中で本当に集中した。そして、グッド・ヴァイブレーションが再び僕の味方をしてくれた(笑)かなり運がよかったね。コンテストに向けてトレーニングしていた。それが報われたんだ」

アルベスは,今回のイベント全体で,シングルスコアのベスト10に4本、2ウェイブのヒートトータルでも4つがベスト10に入っており,彼がイベントを通して,どれだけ素晴しいパフォーマンスをしていたかが理解できる。「最初の波で9.00ポイント・ライドを手に入れた。板から落ちないように集中をキープしたんだ。リラックスした状態をキープ出来るように努力して、ヒートをメイク出来る動きを考えたんだ」

この勝利で獲得された6500のASPワールドランキング・ポイントは、2011年のワールドツアーの安全圏内にアルベスを押し上げた。ハワイで開催される2つの最終的なメジャープライムイベントに向かって、アルベスはいま、完全に異なったアプローチで今度のコンテストに挑もうとしている。



大野修聖、日本人初のプライムイベントで9位入賞。ASPワールドランキングで96位。

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▲大野修聖


今回は日本から大野修聖が唯一人参戦。スムースかつパワフルなサーフィンを見せるマー大野は,ラウンドオブ128で、緩慢なセクションでビッグ・スラッシュを連発し,持ち前のパワーサーフィンを炸裂させ、7.50スコア。更にインサイドでエア気味にテールを蹴り出し4.00をスコア。リードを広げてラウンドオブ96へトップで勝ち上がった。

ラウンドオブ96で今回2位となったコリー・ロペス,ジェイク・シャープ、サニー・ガルシアという、さすがプライムという濃い面子と対戦した大野。前半リードされていたが,残り時間3分で見せたバックハンドアタックで6.40をスコア。更に終了間際に6.90をスコアして大逆転で1位通過を果たした。

ラウンドオブ48でダイヤン・ネーブ、グランジャー・ラーセン、ジョアン・ドゥルーと対戦した大野。オンショアでフェイスを潰された緩慢なセクションでフルレールのカーヴィングを見せるも2ポイントのライドが2本で前半を4位で折り返す。しかし、サイズのあるレフトにテイクオフした大野は,深いボトムターンからクリティカルセクションに当て込み,ビッグなリエントリーからフローターでフィニッシュし7.67をマークして2位に浮上。更に4.57をスコアし2位でラウンドアップを果たした。

ラウンドオブ24に勝ち進んだ大野修聖は、アリツ・アランブルー(EUK)とジェシー・メンデス(BRA)と対戦。スタートから7.33をスコアし、バックアップに5.67を揃え2位で見事ラウンドアップを果たした。

その日の最終ヒートとなったラウンドオブ16ヒート5で、大野修聖はコリー・ロペスとマンオンマンのヒートを戦った。波数が少なくスロースタート。よれた波に苦戦する大野修聖は3ポイント台を2本集めるも、コリーに5ポイント台のライドを2本決められ、逆転に必要なスコアは6.85だった。ヒート終了間際に、360からカットバック、リエントリーからフローターで4.77をスコアしたが、逆転には僅かに届かず敗退。それでも6スターを上回るハイグレードなプライムイベントで9位入賞を果たし、貴重なレイティング・ポイント2057を獲得した。


今回のプライムイベントで日本人として初めて9位となった大野はASPワールドランキングで前回の124位から96位と大きくランキングを上げた。大野はこの後、カナリア諸島に残り、11月3日から9日で開催されるASP5スター「イスラス・カナリアス・オーシャン&アース・プロ」に出場予定。世界を目指す日本のサムライにエールを送ろう。

また日本の田嶋鉄兵はハワイに戻り、10月28日から11月10日のウエイティング期間でノースショアのサンセットビーチで開催されるASP4スター「HICプロ」に出場予定。このイベントには堀口真平も出場予定だ。頑張れ日本。



イスラス・カナリアス・サンタ・プロ最終結果

優勝:ヘイター・アルベス(BRA)13.50
2位:コリー・ロペス(USA)12.44

イスラス・カナリアス・サンタ・プロ・セミ・ファイナル結果
ヒート1:ヘイター・アルベス(BRA)17.50 ニック・マスクロフト(AUS)6.10
ヒート2:コリー・ロペス(USA)10.07 ミゲル・プポ(BRA)7.90

イスラス・カナリアス・サンタ・プロ・クォーター-ファイナル結果
ヒート1:ヘイター・アルベス(BRA)17.67 カイ・バーガー(HAW)3.96
ヒート2:ニック・マスクロフト(AUS)9.37 アレホ・ムニーツ(BRA)7.40
ヒート3:コリー・ロペス(USA)14.76 ダイヤン・ネーブ(AUS)11.50
ヒート4:ミゲル・プポ(BRA)13.36 グレン・ホール(IRL)11.54

イスラス・カナリアス・サンタ・プロ:ラウンド5

ヒート1:ヘイター・アルベス(BRA)14.74 ゴニー・スビサレッタ(ESP)10.83
ヒート2:カイ・バーガー(HAW)11.03 ヒズノメ・ベテーロ(BRA)8.93
ヒート3:ニック・マスクロフト(AUS)15.37 ジュリアン・ウィルソン(AUS)14.07
ヒート4:アレホ・ムニーツ(BRA)14.17 メイソン・ホー(HAW)8.16
ヒート5:コリー・ロペス(USA)10.67 大野修聖(JPN)8.60
ヒート6:ダイヤン・ネーブ(AUS)14.43 ジェシー・メンデス(BRA)6.94
ヒート7:ミゲル・プポ(BRA)12.33 タナー・グダスカス(USA)11.33
ヒート8:グレン・ホール(IRL)11.60 ティム・ボール(FRA)8.17



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